くろす内科クリニック

くろす内科クリニック|東京都台東区の内科、小児科、循環器内科

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TEL:03-3872-0298
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2021年新型コロナウイルス感染症について

新型コロナウイルス感染症について


【新型コロナウイルス感染症が心配な患者各位】
大人・乳児・幼児・学童・未成年者の患者さんで、発熱・咳嗽・倦怠感・息苦しさ等で受診希望の方は、電話でご連絡ください。相談センター/保健所からの紹介・非紹介に関わらず、診療受入可能と判断された場合、トリアージ後可能な限り速やかな対面診察(問診・バイタルサインチェック・呼吸不全の評価・視聴打診・随時胸部X線/検体検査・市中/非定型肺炎を視野に入れた投薬処方、自院で検体を採取する新型コロナウイルスTaqMan法PCR核酸同定検査(株式会社島津製作所及びRoche Diagnostics K.K.社の2社によるシーケンサー)/台東保健所でのPCR検査予約取付により、現場で展開する1対1対応の実践系診療態勢でベストへ繋げます。


【新型コロナウイルスワクチンについて】
 ⇒ページ後半にあります

【2021年からの病院・診療所連携診療体制】
詳細は割愛しますが、区内の複数の病院の発熱者に対する入院受け入れ状況の情報が、医師会所属の台東区内の全ての診療所・クリニックに配信されるようになりました。後方支援情報が得られることにより、今までよりも更に発熱等の患者さんの外来受け入れがしやすくなることに繋がります。加えて、中等症以上対象の当院の病診連携ルートもこれまで通り活用してまいります。

 

【当院受診の際のお願い】
(1)他院に既に受診し、受診先の変更を検討されている方は、複数の医療機関を渡り歩くことで周囲への感染機会を増やす恐れがあるため、初めにかかった医療機関にまず相談して下さい。当院が受診先になる場合は、電話連絡をお願いします。院内ではお薬手帳の提示と問診票の記載をお願いしています。


(2)正確な診療のために、情報の隠蔽や虚偽の報告はせず、全てをつまびらかに返答されるようお願いします
 ・『密閉・密集・密接』を疑う状況
     例) 家族/団体旅行、集団喫食({懇親,親睦,忘年,新年,研修,送別,オフ,保護者,謝恩,祝賀} 会など)、
     映画館(鑑賞前後での集団喫食等)、カラオケルーム、演劇舞台公演会場、ライブハウス、スポーツジム、
               接待飲食店の利用 など
 ・発熱者/体調不良者との接触歴
     例) 家族・勤務先同僚・友人・知人等に上記該当者がいて接触していた、接触相手のPCR陽性が判明した、
       日本に入国して2週間未満の人物に上記該当者がいて接触していた など
  ・その他
    例) 相談者自身が日本に入国して2週間未満である、熱はないが悪寒がする、市販の風邪薬/解熱薬が
        切れると体温が上がる、訳あって体調不良を押して出勤している など


【当院の対感染症方針】
当院かかりつけの患者さんに関しましては、従前通り「新型コロナウイルス感染症診療の手引き 厚労省」に従い、院内感染に留意した「うつさない・うつされない」環境下での診療をこれまで通り続けていきます。


【当院での感染症に対する具体的な方策】
当院では、新型コロナウイルス感染症等に関して、院内感染予防システム(時間的隔離含有診療・常時換気型非3密2面開放待合室・逆隔離仕様感染回避用安全地帯・陽圧式被覆防護受付等)を構築しています。


【突然具合が悪くなることに備えるための参考資料】
1.【新型コロナウイルス感染症 緊急性の高い13の症状】 
『新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養・自宅療養における 健康観察における留意点について』
 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部  https://www.mhlw.go.jp/content/000625758.pdf 
本文より一部抜粋・改変
 ⇒『・・・なお、外来患者でそのまま宿泊療養等へ移行する者については、一度入院して治療等を受けた後、宿泊療養等へ移行する者と比較して、これからウイルス量が増加する可能性があること等からより症状の変化に留意して健康観察し、必要に応じて速やかに医師に相談すること・・・』

             『軽症者へ渡す資料』(一部抜粋・改変)
             宿泊施設や自宅で療養される方へ
        ~新型コロナウイルス感染症の療養時における留意点~
 
・在宅で療養をするにあたり、ご不安なことも多いことと思いますが、保健所職員があなたの療養をサポートします。
・毎日保健所より健康観察のためにご連絡しますので、そのときにあなたの体調についてお聞かせください。
・また、1日に__回______のときに、以下の囲みのような症状の有無について、自己チェック(セルフチェック)していただき、該当する項目がある場合には、直ちに_______に連絡してください。
・自己チェックのタイミングでなくても、症状がみられたときには、緊急の対応が必要となりますので直ちに連絡してください。
---------------------------緊急性の高い症状 --------------------------------------
               表情・外見         ※はご家族がご覧になって判断した場合です
                            顔色が明らかに悪い※         
                            唇が紫色になっている
                           
 いつもと違う、様子がおかしい
               
息苦しさなど 
                            息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
                          
 急に息苦しくなっ
                          
 生活をしていて少し動くと息が上がる
                          
 胸の痛みがある
                          
 横になれない。座らないと息ができない
                          
 肩で息をしている
                          
 突然(2時間以内を目安)​ーゼーしはじめた
               
意識障害など 
                            ぼんやりしている(反応が弱い)
                          
 もうろうとしている(返事がない)
                          
 脈が飛ぶ、脈のリズムが乱れる感じがする                                                         
--------------------------------------------------------------------------------
                                    連絡先:0×××-××××××××××
2.【幸せな低酸素症 happy hypoxia とは】
安価な新型コロナPCR検査センターの課題 陽性だったが対応がとられず重症化した事例も 忽那賢志 感染症専門医 YAHOO JAPANニュースより一部抜粋・改変 https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201219-00213318/​
 「・・・ご本人は自覚症状がなかったため陽性という結果に驚いたそうですが、・・・自宅で様子を見ることにしたそうです。・・体内の酸素が極度に低下していても自覚症状が強く現れないことがよくあります。この患者さんもこのhappy hypoxiaにあったと考えられますが、来院した時点ではすでに重症の基準を満たす状態でした。・・・」


 【お子さんと新型コロナウイルス感染症】
(1)症状
  小児の外来診療におけるコロナウイルス感染症2019(COVID-19)診療指針 第1版2020年(令和2年)11月30 日 小児 COVID-19 合同学会ワーキンググループ より一部抜粋・改変
『・・・COVID-19に特徴的な症状はなく、その他多くの呼吸器感染症と区別はつかない。成人と同様に発熱・咳・倦怠感などに加えて、消化器症状が見られることがあり(下痢は成人で約1割)、鼻炎症状(鼻汁・くしゃみ等)は比較的少ない印象はあるが、診断の手掛かりになるほどの違いではない嗅覚障害・味覚障害は COVID-19に特徴的な症状であるが、欧米と比べて日本では多くなく(それぞれ 15.1%、17.1%)、また、小児では出現しても訴えとして現れることが期待できない。・・・』
『・・・重要なことは、それぞれの地域におけるCOVID-19の流行状況を把握しておき、問診で周囲(家庭内、保育所・幼稚園・学校内、近所等)に感染徴候のある人がいたか、いなかったのかを確実に把握することである。ほとんどの呼吸器感染症が小児から成人(保護者など)に感染させていくことに対して、COVID-19では成人が家庭や学校等に持ち込んで小児に感染させていくという報告が多いため、このような感染伝播状況の情報は COVID-19を診断する手掛かりになるかも知れない。・・・』
(2)重症化
  新型コロナウイルス感染症に関するQ&A 日本小児科学会 より一部抜粋
『・・・子どもの患者が重症化する割合は成人と比べると少ないようです。しかし、成人同様に呼吸状態が悪くなることもあります。2歳未満の子どもは比較的重くなる傾向があり注意が必要です。・・・』



【新型コロナウイルス感染者の自宅療養/宿泊療養/入院での退院・観察終了の目安】

   新型コロナウイルス感染症退院基準・解除基準(2020.12.15) 新型コロナウイルスかかりつけ医の外来診断目安等について 東京都医師会HPより一部抜粋・改変

  *原則* 
   新型コロナウイルス感染者でも10日経てば他者に感染させない
   
(但し症状がない又は改善した場合に限る)
    ⇒生還した既感染者に対する偏見は非現実的

A)症状がない場合
1)検体採取日を0日目として陽性判明日(=1日目)から10日間(10日目まで)経過し、引き続き症状がない⇒退院・観察終了(PCR検査等陽性であっても
または
2)陽性判明日から6日間(6日目まで)経過し、PCR検査又は抗原検査24時間以上の間隔で、2回陰性確認⇒退院・観察終了

B)症状がある場合
1)発症日(=0日目)から10日(10日目まで)経過し、かつ症状軽快(*)後72時間経過⇒退院・観察終了(PCR検査等陽性であっても
または
2)10日経過以前でも症状軽快(*)後24時間経過、PCR検査または抗原定量検査24時間以上の間隔で、2回陰性確認⇒退院・観察終了
(*)症状軽快・・・解熱剤を使用せずに解熱、呼吸器症状が改善傾向である場合

(C)濃厚接触者の場合
※PCR検査等陰性でも外出自粛、健康観察し、14日間の自粛が必要
濃厚接触日を0日目として、14日間(14日目まで)の自粛を行い健康観察期間最終日(14日目)に保健所から連絡⇒観察終了



【当院かかりつけの方で新型コロナウイルス感染症が疑われた際に行ってきた今までの診療】
 以下事例を一部記載します。紹介先病院の先生方、皆様方々には大変お世話になり感謝申し上げます。

(0)病院・診療所連携診療体制2021
2020年末より、台東区内の複数の病院の発熱者(成人)対象の入院受け入れ状況の情報が、医師会所属の台東区内の全ての診療所・クリニックに配信されるようになりました。後方支援情報が得られることにより、今までよりも更に発熱等の患者さんの外来受け入れがしやすくなることに繋がります。加えて、当院での中等症以上の連携入院ルートもこれまで通り活用してまいります。

(1)かかりつけのお子さんへの対応
電話等による相談/診察を行い、要件相当でPCR検査も続けています。時間的・空間的隔離での予防接種を行っています。小児に関しては、「臨床症状から COVID-19 を疑うことは困難であるため、疫学情報を手掛かりにする(小児の外来診療におけるコロナウイルス 感染症 2019(COVID-19)診療指針 小児 COVID-19 合同学会ワーキンググループより)」点が言及されています。今冬に当院で経験した事案ですが、新型コロナ自体を当方で想定しない高熱持続小児を病院に紹介した際、紹介先病院でPCR検査含む御高診後に高次医療機関に転院入院に至ったことがありました。

(2)当院で治療を開始し同時にPCR検査を予約した方々
胸部X線で異常がない一方で問診上受診要件相当、あるいは精査必要と判断した方々には、自院でのPCR検査もしくはPCRセンターでの検査予約を行っています。また、胸部CT検査目的にて非感染症指定病院へ連携室経由の了承後紹介も行いました。

(3)当院で肺炎と診断され検査・治療を開始し、同時にPCR検査を予約した方
発熱・咳嗽の電話相談あり、来院指示、くろす内科CL受診。胸部X線で右下肺野にスリガラス陰影を認め、肺炎が判明。当初、がん感染症拠点病院である某公立第1・2種感染症指定医療機関にPCR検査を含めた受診相談を直接お伺いしたところ、新型コロナウイルス感染症診断未確定肺炎の紹介新患は受診不可、受診歴のあるかかりつけの場合は疑いであっても受診可、検査陽性の新患紹介に限り適宜受診可というオーバーキャパシティの院内の現状を教えて頂きました。(後日Drおよび看護師含む職員と入院患者による院内クラスターが複数回発生)そこで鑑別がつくまでの間自宅療養(抗菌薬の薬物アレルギーがあり非定型肺炎を想定したレスピラトリーキノロン等を処方』+『病態悪化時などクリニックで24時間連絡を受ける体勢(東京都医師会の診療方針に基づく)』+『抗酸菌塗抹含む喀痰検査(今回の投薬が結核に有効な点も考慮)・白血球分画・マイコプラズマ抗体等の市中肺炎の起炎菌診断に対する採血等の検体検査で非コロナの充分条件を捜索(自院で測定できないため通常通り外注ラボへ検体提出)』+本命の東京都相談窓口経由台東保健所の新型コロナPCR検査の予約が取れたためその採取待ちの同時進行という、多方面から寄せる最適解の段取りで前線での対応をしました。課題として、症候性の方を検査外出させて良いものか、懸念される外界への感染リスクとご本人の体調の面から思い悩みましたが、陽性が判明した場合、悪化の「スピード」を上回る対応が求められることと、幼児を含む同居家族の他濃厚接触感染者を見通して動く必要性からやむを得ない一択だった点と、検査の外注は結果判明までどうしても日数を要することは既知の事実で不可避な点が挙げられます。なお、同居のご家族の方の体調動向も都度電話で確認を続けました。次回肺炎診断例があれば救命に左右する転院先の選定に傾注しつつ当院においては診療しない理由はありません。

(4)上記とは別に当院で肺炎と診断され帰国者接触者外来に紹介した方
咳が続く・胸の音がおかしいとの電話相談あり、来院指示、自力歩行でくろす内科CL受診。右肺野で異常音聴取、平熱、酸素飽和度正常範囲。胸部X線で右上肺野中心に淡いスリガラス陰影あり肺炎が判明。対応として、お歳が70代後半の高齢の方であり、歩く肺炎で終わる根拠が現況手元にないことと、保健所PCR検査結果判明が体調の変化に追いつかない場合があることから、帰国者接触者外来のある某三次救急医療機関に受診相談し、翌日にPCR検査含めた外来予約を取り次いで頂きました。帰宅可の場合は紹介元でのフォローが受診条件で、当方より当然願い出ました。なおX線での広めの陰影が気になりましたが、バイタルサインが落ち着いているため予約外来で可とのトリアージをERセンターCOVID-19御担当の先生より頂いています。

(5)台東区外在住の方のPCR検査目的紹介が可能であった例
持続する発熱で来院した台東区外居住の受診者の方に関して、居住地である城北地区の三次救急指定私立医科大学付属某東医療センターにご相談したところ、紹介当日の受け入れと同日にPCR検査での精査を行っていただけました。

(6)空気感染の検討が必要だった例
持続する咳嗽があり、当院での胸部X線で肺炎と診断された患者さんがおられました。紹介先として区内の中核基幹病院は当時閉院中で、区内のDPC対象グループ法人病院は高度急性期病床を謳っていましたが院内トリアージ実施料の算定実績がないため選択肢になく、旧財閥系社会福祉法人某病院と旧帝某大学医学部付属病院の病診連携室に電話してみましたが、診療受け入れも新型コロナウイルスの検査目的受診受け入れも行わないとのことで却下、病院模索のため台東保健所に電話をしましたが発熱外来のある病院の情報は開示しない [1]  との御返事でした。状態の良くない患者さんの受け入れをした当院の自己責任ということらしく、それならばと、診察室からいくつもの病院に連絡をとり続けました。最終的に発熱外来があることが分かった某病院へ新型コロナウイルス感染症精査含む紹介を受けて頂き、幸いPCR検査陰性で、一旦帰宅となり、抗菌薬等を継続しながら自宅療養をフォローしていました。

数日後ご本人から息苦しいとの電話連絡がありました。お話をうかがったところ、胸部レントゲン撮影での肺炎の再評価がどうしても不可避だったため、電話問診で来院可能な体調であることを確認し、なるべく安静にしながらタクシーで再診を指示しました。来院時、自力歩行は可能で、左程咳嗽もひどくありませんが息が上がっていました。診察を行ったところ、呼吸音に変化はない一方で、室内気酸素飽和度の低下と血液検査にて線溶系の上昇悪化を伴っていることを確認、発症間もない進行性の呼吸不全の状態で、原因として肺炎の増悪を念頭に、DVTによるPTE、心筋炎やACSによる心不全、肺炎からARDSへの進行、自然気胸等の鑑別診断、及びそれらに合併するDICの存在等々が頭によぎりました。胸部X線では、両肺野で肺紋理が末梢まで追えてフリースペースはなく、当初危惧した浸潤影の増悪拡大や新規炎症像、間質性陰影の出現はない印象です。左心不全を疑うCTR拡大や肺鬱血/胸水貯留はなく、肝心のナックルサインに関しては陽性が疑われ(本来なら造影CT [2]  で評価をしたいところ当院にはCTなく、近場の病院の往復移動もご本人には負担大)、心電図ではリズム不整のない洞性頻脈で、IHD由来の心室性期外収縮なし、房室ブロック/脚ブロック等伝導障害なし、虚血性含めて有意ST-T異常なしでしたが、SⅠQⅢの右心系負荷パターンはどうもはっきりしません。現況で確定診断に粘着しているような場合ではなく、急変時にも余裕をもって対応できる軽症呼吸不全の状態で入院下での全身管理が望ましいと判断し、コロナで受け入れが大変な状況と察していましたが同日再度病院に電話をし、入院加療を取り次ぐ再紹介をしました。患者さんは帰宅させずにクリニックに滞留してもらっていたので、搬送方法としてクリニックに救急車を要請(依頼時に搬送目的が肺炎もしくは肺血栓塞栓症疑いによる呼吸不全の加療である旨を東京消防庁指令センター通信員の方へ伝達してあり、救急隊の方々はシールド・N95マスク・ガウン・グローブ等で感染対策  [3]   を講じて現着)、ストレッチャー上でリザーバー付き酸素マスク10L/分装着(ご本人には止む無くサージカルマスクを外して頂きました)・半起坐位・モニター装着の状態で御茶ノ水へ搬送後即日入院となりました。入院後の検査で活動性結核にも罹患していることが判明し、多摩地区の結核予防法指定某病院へ凝固系異常の加療も含め転院となりました。

御本人と同伴御家族が当院受診時には、お二人はマスクを着用、院内では時間的空間的隔離含む開放換気待合室によって他の患者さんへの感染に対処し、スタッフに関しては従前から肺炎診察時には被覆防護受付内に駐留する指示をしており、その後の消毒作業も含め院内感染予防に対処してありました。複数の連携室への問い合わせの60分間と外来診療のため診察室で同室等して濃厚接触となったのは院内では院長1名だったため、空気感染によって結核菌に感染し、LTBI(潜在性結核感染症)を発症する可能性を念頭に保健所へ報告し、体温・症候・胸部X線で自ら経過を追う一方で、台東区結核対策委員会終了後に結核専門医の委員長にコンサルト致しました。ウインドウ期を超えた先日にIGRA検査を自分自身に行ったところ、T-SPOT陰性を確認できました。肉を切らせて骨を断つ様相になりましたが、空気感染を想定していない通常の対応によって感染予防が完遂できた院内条件に関して再検討を行い、肺炎には結核の想定も必要と肝に銘じつつ、引き続き呼吸器感染症の患者さん方の診療に当たる所存です。なお、患者御本人、及び保健所の指導のあった御家族の安否が懸念されましたが、全員の生存御無事を確認できたことも申し添えます。
[1]具合が最悪になるまで自宅待機し、いざとなったらご本人やご家族が119番で救急車を直接要請して、原因不明の肺炎として新型コロナウイルス感染症の受け入れができる病院に搬送してもらうほかに方法がない。(東京消防庁は保健所同様に新型コロナウイルスに対する検査・診療ができる病院の情報を把握)
[2]後日病院から届いた御返事には、入院後の胸部造影CTで両側肺動脈主幹に血栓陰影が確認された旨が記載されていました。
[3]奇しくも、病院研修医の時にガフキー陽性の結核患者さんの加療転院目的で搬送することとなり、国立国際医療研究センター病院まで救急車に同乗したことがあります。救急隊の方々のPPEはその時よりも強固な仕様に思われました。


(7)高熱のお子さんの例
38~40℃の高熱を呈する一方で、感冒様症状に乏しい幼児を診察しました。ぐったりなく、比較的元気で、検査では迅速インフルエンザウイルス抗原検査陰性、咽頭ぬぐい液によるアデノウイルス抗原検査陽性で、アデノウイルスによる扁桃炎の診断名はつけられる状況だったのですが、診察上BCG痕発赤など異常ない印象でしたが、眼球結膜充血が軽度あり、そもそも結膜咽頭熱の好発時期ではないこともあって、念のため病院の小児科専門医の先生の元へ御紹介しました。手順としてまず、電話で救命救急担当の看護師さんにトリアージをして頂き、次に院内の受け入れ状況を確認していただいた結果、すぐの受け入れが可能とのお返事でお母さまと受診をさせて頂きました。受診の際には、小児COVID-19 PCR検査御担当医の先生に初期対応をして頂いた後、改めて小児科感染症専用診察室で診察して頂くという、この時期多大な労力を要する診療をお願いすることとなりました。なお、御家族に発熱/体調不良者はいませんでした。
 

【新型コロナウイルスワクチンについて】
   令和2年11月28日(土)、東京都医師会主催の在宅療養シンポジウムで、国立国際医療研究センター
   忽那賢志先生の御講演「感染症の基礎と新型コロナウイルス感染症について」を会場で聴講する機会に
   恵まれました。(お知らせ参照下さい)  
   当日配布の資料にも新型コロナウイルスワクチンのことがありましたが、以下のような寄稿もされています。
    2つの新型コロナウイルスワクチン これまでに分かっていることとまだ分かっていないこと
       11/22(日) 11:09 忽那賢志 感染症専門医 YAHOO!JAPANニュースより一部抜粋
◎『2つの新型コロナワクチンは2回のワクチン接種が必要であり、いずれのワクチンも2回目の接種以降から現時点までの効果について検証しています。現時点では長くても3ヶ月までの効果ですので、長期的な効果についてはまだ分かっていません。極端なことを言えば、3ヶ月後までは90%以上の予防効果があるかもしれませんが、半年後には50%に下がっているかもしれません。新型コロナに自然感染した人でも、長期的には抗体価の低下が報告されており、中には再感染する人も報告されています。これまでの感染症の常識では、自然に感染するよりも強い免疫をワクチンによって得られることは稀であり、新型コロナウイルスワクチンでは長期的に効果が維持されるのか注目されるところです。今後、長期的なフォローアップを行い、この効果がどれくらい続くのか検証する必要があります。』

◎『予想以上の予防効果が示されたことは、このコロナ禍にあって、明るいニュースといえるでしょう。前述のようにまだ明らかになっていないことはあるものの、とても期待できるワクチンであることは間違いありません。ただし、詳細なデータはまだ未発表ですので、今後出てくるであろう詳細をじっくりと吟味しつつ、有効性と安全性が担保されたワクチンが接種できる日を待ちましょう。』

◎『こうしたワクチンの良いニュースを聞くと「これでコロナも終わりだッ!」と思いたくなりますが、現時点では今の感染対策をしばらく続ける必要があります。このニュースに気を緩めることなく、一人ひとりが・屋内ではマスクを着ける・3密を避ける(特に職場での休憩時間や会食)・こまめに手洗いをするといった、基本的な感染対策がおろそかにならないように注意しましょう。』

(参考) 
■ 新型コロナウイルス感染症のワクチンについて 
  厚生労働省 
  最近の話題/ワクチンが実用化された場合の接種/ワクチン開発と見通し/ワクチンの有効性や安全性 など
■ 新型コロナウイルスワクチンの接種について
  2020(令和2)年8月21日 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室 厚生労働省新型コロナウイルス 感染症対策推進本部 新型コロナウイルス感染症対策分科会 資料 
■ 新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について
  2020(令和2)年11月9日第41回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 資料

(参考) 
 【Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine 】
 RNA vaccine composed of nucleoside-modified mRNA (modRNA)
■ FACT SHEET FOR HEALTHCARE PROVIDERS ADMINISTERING VACCINE (VACCINATION PROVIDERS) EMERGENCY USE AUTHORIZATION (EUA) OF THE PFIZER-BIONTECH COVID-19 VACCINE TO PREVENT CORONAVIRUS DISEASE 2019 (COVID-19)   Revised: 12/2020 The U.S. Food and Drug Administration (FDA)
■ Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine
          last reviewed: December 16, 2020  Centers for Disease Control and Prevention(CDC)
・General Information:
   Diluent: 0.9% sodium chloride (normal saline, preservative-free) 
   Mix before using
   Multi-dose vial: 5 doses per vial
   Dosage: 0.3 mL
・Age Indications:
   16 years of age and older
・Schedule:
   2 doses series separated by 21 days Both doses must be COVID-19 vaccine (Pfizer)
・Administer:
   Intramuscular (IM) injection in the deltoid muscle
■ Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine Questions
          last reviewed: December 15, 2020  CDC(Centers for Disease Control and Prevention)
 What adverse reaction(side effects)occur following receipt of Pfizer-BioNTech COVID-19 vaccine?
  ⇒Adverse reactions are usually mild to moderate in intensity and resolve within a few days.
       The most common adverse reactions reported after vaccination in clinical studies included:
   Pain at injection site (84.1%)
   Fatigue (62.9%)
   Headache (55.1%)
   Muscle pain (38.3%)
   Chills (31.9%)
   Joint pain (23.6%)
   Fever (14.2%)
   Injection site swelling (10.5%)
   Injection site redness (9.5%)
   Nausea (1.1%)
   Malaise (0.5%)
   Lymphadenopathy (0.3%)
■ Interim Considerations: Preparing for the Potential Management of Anaphylaxis at COVID-19 Vaccination Sites  last reviewed: December 16, 2020 Centers for Disease Control and Prevention(CDC)
Observation period following COVID-19 vaccination
   ・Persons with a history of anaphylaxis (due to any cause): 30 minutes
   ・All other persons: 15 minutes
Early recognition of anaphylaxis
   ・Respiratory: sensation of throat closing, stridor (high-pitched sound while breathing), shortness of breath,
      wheeze, cough
   ・Gastrointestinal: nausea, vomiting, diarrhea, abdominal pain
   ・Cardiovascular: dizziness, fainting, tachycardia (abnormally fast heart rate), hypotension (abnormally low
      blood pressure)
   ・Skin/mucosal: generalized hives, itching, or swelling of lips, face, throat
Medications and supplies for assessing and managing anaphylaxis
 The following medications and supplies are important for evaluating and managing of anaphylaxis and are recommended for COVID-19 vaccination sites.A clinical provider with access to the emergency equipment should be immediately available to assess and manage anaphylaxis.

Should be available at all sites If feasible, include at sites (not required)
Epinephrine prefilled syringe or autoinjector* Pulse oximeter
H1 antihistamine (e.g.,diphenhydramine)† Oxygen
Blood pressure cuff Bronchodilator (e.g.,albuterol)
Stethoscope H2antihistamine (e.g.,famotidine,cimetidine)
Timing device to assess pulse
   *COVID-19 vaccination sites should have at least 3 doses of epinephrine on hand at any given time.
   †Antihistamines may be given as adjunctive treatment but should not be used as initial or sole treatment for anaphylaxis. Additionally, caution should be used if oral medications are administered to persons with impending airway obstruction.
Management of anaphylaxis at a COVID-19 vaccination site
  If anaphylaxis is suspected, take the following steps:
    ①Rapidly assess airway, breathing, circulation, and mentation (mental activity).
    ②Call for emergency medical services.
    ③Place the patient in a supine position (face up), with feet elevated, unless upper airway obstruction is
         present or the patient is vomiting.
    ④Epinephrine (1 mg/ml aqueous solution [1:1000 dilution]) is the first-line treatment for anaphylaxis and
         should be administered immediately.
       ・In adults, administer a 0.3 mg intramuscular dose using a premeasured or prefilled syringe, or an
          autoinjector in the mid-outer thigh.
       ・The maximum adult dose is 0.5 mg per dose.
       ・Epinephrine dose may be repeated every 5-15 minutes (or earlier) as needed to control symptoms while
          waiting for emergency medical services.
       ・Because of the acute, life-threatening nature of anaphylaxis, there are no contraindications to
          epinephrine administration.
 Antihistamines (e.g., H1orH2antihistamines) and bronchodilators do not treat airway obstruction or hypotension, and thus are not first-line treatments for anaphylaxis. However, they can help provide relief for hives and itching (antihistamines) or symptoms of respiratory distress (bronchodilators) but should only be administered after epinephrine in a patient with anaphylaxis. Because anaphylaxis may recur after patients begin to recover, monitoring in a medical facility for several hours is advised, even after complete resolution of symptoms and signs.

(参考) 
 【AZD1222, also known as ChAdOx1 nCoV-19】 
  ChAdOx1 is a adenoviral vaccine vector developed by the Jenner Institute, University of Oxford.The vector is a chimpanzee adenovirus modified to avoid its replication.
■ The Oxford Vaccine
    UNIVERSITY OF OXFORD Our Reserch / Coronavirus Reserch / The Oxford vaccine
       ・Vaccine Development​
           The latest news and updates on Oxford's COVID-19 vaccine
       About the Oxford COVID-19 vaccine
           Find out more about How the ChAdOx1 vaccine works and how it is being developed
       Oxford's ChAdOx1 nCoV-19 clinical trials​
           Information  about the ChAdOx1 vaccine trials, phases and locations

《 新型コロナウイルス感染症 相談・病院案内 》

       自宅で様子を見ていいのか・病院に行った方がいいのか・救急車を呼んでいいのか を知りたい       

  東京消防庁救急相談センター  
 救急相談センターでは緊急性受診の必要性に関するアドバイス、医療機関案内を行っています
   電話  #7119 (携帯電話・PHS・プッシュ回線)
 つながらない場合
 23区:  03-3212-2323   (多摩地区:042-521-2323)

      ホームページやスマートフォンによる東京消防庁救急相談ガイド 
          ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
      http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kyuuimuka/guide/main/index.html



                  今どこで診てもらえるか を知りたい                      

 医療機関案内サービス ひまわり  
 
  1)  電話  03-5272-0303  受付時間:毎日24時間
コンピュータがお問い合わせ時間に診療を行っている医療機関を音声でご案内します。
ファクシミリのご案内はファクシミリ機能付き電話機に対応しています。音声のアナウンスに従ってダイアルまたはプッシュボタンを操作してください。
  2)聴覚障害者向け専用ファクシミリ  03-5285-8080 受付時間:毎日24時間
コンピュータがお問い合わせ時間に診療を行っている医療機関をファクシミリでご案内します。ファクシミリ機能付き電話機に対応しています。音声のアナウンスに従ってダイアルまたはプッシュボタンを操作してください。

 ホームページ「ひまわり」の医療機関検索サービス  
医療機関の情報は、ホームページやスマートフォンで探すことができます。
 http://www.himawari.metro.tokyo.jp/
携帯電話からも利用することができます。
 http://www.himawari.metro.tokyo.jp/kt/

C   上に   東京消防庁救急相談センター   記載してあります
         医療機関案内も行っています


 
                    新型コロナウイルス感染症について相談したい                    
 
【台東区】台東保健所 http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/iryo/kansenshoyobo/20200121114308824.html
  台東区発熱相談センター   (9時~5時平日のみ)
  新型コロナウイルス感染症に関する専用電話相談窓口
         電話  03-3847-9402  
  

東京都】東京都福祉保健局      2か所あります https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.html  
 東京都発熱相談センター   (24時間対応 土日祝も実施)
  新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口 
       電話  03-5320-4592 
   ●対象者:感染の疑いのある方 
     ・『かぜのような症状』『強いだるさや息苦しさがある』 
     ・重症化しやすい方で比較的軽いかぜの症状がある
     ・高齢、基礎疾患保有者、妊婦の方
       ●COCOAの通知受信者⇒東京都発熱相談センターCOCOA専用ダイヤル(24時間対応,土日祝含む)
             電話  電話番号はCOCOAの通知でお知らせ 

 ​東京都新型コロナコールセンター   (9時~21時 土日祝も実施)
       電話  0570-550571
       ●対象者:感染の疑いがなく不安な方  


【国】厚生労働省 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
  厚生労働省の電話相談窓口  
『相談窓口』>『健康や医療相談の情報』>『国民の皆さま向けの情報』で記載
       電話  0120-565653   (9時~21時 土日祝も実施)
   感染予防の為に
   消毒・除菌方法
   政府の取り組み
   ​国内の発生状況 など